野球が大嫌いなわけと断れなかった自分と
本当に自分は野球をやりたかったのか?
これはある若い時に思ったことだが、野球部にいたものの先輩たちの横暴さに呆れて本当に野球というもの自体が嫌いになってしまった。
子供の頃はプロ野球を球場に連れて行ってもらい、野球部では新しいミズノのグラブにランバードのスパイクを履いて一生懸命に大きなフライを追いかけた。
グローブに玉が入った時の パチン という音が快感で、その為に思いっきり走ったりした。
その頃は野球部のみんなと部室の周りに座って話をしたり、ドラクエ3が発売された後に誰かの家に集まってワイワイするのが楽しかった。
喧嘩をすることもなかった。でもそんな野球は憧れるべき先輩によって奪われた。
用事がある日に限って何故か部室から出遅れた自分に声をかけられ、先輩が打つフリーバッティングの球拾いをさせられた。
外野の更に奥は玉の転がる範囲が広すぎる。それを拾って回るだけの役目。
なぜ用事があって親が待っているのにこんなことをしなきゃいけないのか。
半泣きで続けていたがある時我慢の限界に達して、先輩に行った
「すいません、どうしても用事があるので帰らせてください」
するとあのめちゃめちゃ筋肉の塊で怖かった先輩はあっさりとokしてくれた。
もうぶん殴られてリンチされるとさえ思ってたのに、あっさりとokもらったのが拍子抜けなんだが、とにかくその場を立ち去った。
実はもう一人球拾いをしていたやつは、自分が帰るのがかなりムカついていたんだろう。最後まで帰る自分に声をかけ続けていた。
何を自分だけ帰ってんだ!
先輩も怖かったがこれを言われたことで同級生と一緒に野球をする意義もなくなってしまった。
面白くない野球はやめた
それと同時に仲間を失ったが、今思えばそれはそれでよかったのかもしれない